キャディは選手のためだけの存在ですが、どうしても選手の横にいるので「見られる立場」ということになります。そのために、やはりあまりだらしない服装や態度はしないように心がけているものです。しかしそんな思いとは裏腹に、ラウンド中にギャラリーの方に笑われてしまうことというのもあります。  
                      今回は、前回に書いた「 静かにしてください!」のお話に関連して、たまにはキャディの恥かしい失敗談などいかがでしょうか。   
                    
                   
                    【恥かしいレベル 1】  
                      コースは平らではありませんし、雨の後などの芝は思っている以上によく滑ります。  
                      しかもキャディは普通の運動靴にあのバッグを背負っていますので、転ぶ姿を少なからず見ますし、私はよく転びます。  
                      そして立ち上がったときの決まり文句は大体「クラブは大丈夫です!」なのですから、キャディって健気だと思いませんか?  
                    
                   
                     【恥かしいレベル 2】  
                      タオルやヘッドカバーを落とすと、ロープの外から「落としたよ!」と声をかけられ慌てて戻るなどということは頻繁にありますし、その時「ありがとうございます!」なんて簡単にお礼して立ち去ってしまいますが、後で気づいて慌てることを考えると実はとても有難いことです。 しかし、少しばかり恥かしいというのが本音。  
                    
                   
                     
                       
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                        キャディの仕事に集中すればするほど、外側へのミスが増えたりするものです。  |  
                        
                     
                    
                   
                     【恥かしいレベル 3】  
                      携帯電話の使用や、カメラの撮影を注意する時の言い間違え等の失敗はよくあります。  
                      「携帯の充電切ってください!」と言ってしまった先輩キャディさん。充電…?といった感じでまわりの時間が一瞬止まったそうです。  
                      「カメラ止めてもらえます?」と声をかけたら「ビデオです。」と答えられて何も言えなくなってしまったキャディ。ビデオももちろん禁止ですからね。  
                      プレス関係のカメラマンさんとは気づかずに「撮影止めて下さい。」と注意してしまったことがあります。その方はきちんと腕に「プレス」と書かれた腕章をされていました。  
                      ああ、恥かしい。  
                    
                   
                    【恥かしいレベル 4】  
                      全英オープンの練習ラウンドでのこと。  
                      「すいませーん!止まってくだ…」と言ってしまった所でそこが日本ではないことに気づいた外人キャディさん。  
                      日本に長くいると、頭の中も日本語になってしまうのでしょうね。場所が場所だけにやはり恥かしかったそうです。  
                    
                   
                    見られる立場側にいるキャディですから、キャディに集中しているとはいえやはり格好良く決めたいものです。  
                      今回はそんなキャディの恥かしい話というとても軽い内容になってしまいましたが、それでも来週からはとうとう男子ツアー開幕です。  
                      そしてもう既に盛り上がっている女子ツアー。  
                      プロキャディもフル稼働で頑張っていきますので、応援よろしくお願いいたします!!!   
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