さて 前回は、選手がプレーに入るときには動かないということについて書きました。 
                    今回は、「拍手」についてです。   
                    
                   
                   
                    拍手をして良いのか、良くないのかというのを迷う方がいらっしゃるようですね。 
                      確かに、グリーンに乗ったからといって全てがナイスプレーというわけではないし、グリーンを外したからといってそれがミスとは限りません。パターだって入らなくてもナイスプレーの場合が多くあります。 
                      細かく言えば、ボールのライの状況によっても違ってくるし、天候や選手の体の状況によっても全く違ったものになってきます。 
                      つまり、ナイスかそうでないかの答えは選手だけがわかるものであって、ギャラリーの方にとってはわからなくても当然です。 
                      そういったことを考えると、そんなゴルフの知識とは関係なく、ギャラリーの方がナイスプレーだと思ったものには全て拍手してくださって良いと思います。 
                    選手にとっても、それがちょっとしたミスショットであったとしても拍手がおこれば、ミスでも良いプレーだと認めてもらえたという印象を受けるはずです。それを「馬鹿にされている」と感じる選手はほとんどいないでしょう。  
                    
                   
                     
                       
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                        |   ナイスプレーだと感じたら、いくらでも拍手をしてください!  |  
                        
                     
                    
                   
                     ただ残念なことに、明らかに悪意の感じられる拍手をされる方がいます。 
                      自分の贔屓の選手にとって有利になるような他選手のミスに対する拍手。時にはそんな拍手と一緒に笑い声が聞こえたりもします。 
                      これは本当に悲しいことです。 
 全てのスポーツに共通して言えることですが、スポーツはナイスプレーを 喜ぶものであり、決してミスを喜ぶものではありません。 
                      特に外国人選手に対するこういった悪意のある拍手やそれを喜ぶような笑い声というのはまだまだ多くあります。 
                      贔屓の選手がいるというのは決して悪いことではありません。しかし、その選手にばかり肩入れしてしまうような応援の仕方に問題があるのです。 
                      トーナメントには多くの選手が出場しています。有名選手から、予選会を勝ち抜いてきたような選手まで、本当に様々な選手がいます。 
                    せめて、お目当ての選手と一緒にプレーしている選手に対してだけでも良いので、目を向けてほしいものです。  
                    
                   
                     
                    ゴルフは個人競技でありながら、一緒に18ホールをラウンドするものです。 
                    しかしゴルファーにとっての敵は、一緒にラウンドしている選手ではなく、コースであり、自分自身です。 
                    他の選手が良いプレーをするなら、もっと良いプレーをすれば良いのです。 
                    選手はみんなそう思って、お互いに刺激しあいながら切磋琢磨しています。  
                    
                     
                      ぜひ、ギャラリーの方がナイスだと感じたプレーにだけ拍手を! 
                      ツアーをより魅了的にするのに、ギャラリーの方の存在はかけがえのないもの。 
                      選手全てが、自分のプレーに集中してより良いプレーを見せられるような環境になれば、ますます魅力的なツアーとなっていくことでしょう。  
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