一般のゴルファーになったつもりでプロゴルファーを見てみると、羨ましいと思ってしまうことがたくさんあります。  
                      例えば…  
                      クラブを貰えて、しかも調整してもらえること。  
                      道具やウェアを貰えること。  
                      毎日ゴルフができること。  
                      等々。  
                      しかし、実際はどうなのでしょう。  
                      新しいクラブを手に取ったときのプロの方の顔を見たことがありますか?  
                      当たり前といった表情をしている選手はあまりいません。そういった表情をしていたとしても、内心では嬉しさと少しの不安が入り混じっているような、そんな気持ちの動きを見てとることができます。  
                      新しい玩具を手に入れて喜んでいる子供のようになってしまう選手もいます。  
                    
                   
                    プロゴルファーという仕事は好きなことをしていて、しかも稼げると思われている方が多いようですが、実際トーナメントだけで生計を立てることができる選手は一握り。多くの選手は、ゴルフ場や練習場に所属してレッスンや雑務などで得たお給料を元に生活していることがほとんどです。  
                      クォリファイングトーナメント(トーナメントの出場権をかけた予選会。以下、QT。)で成績が振るわず、トーナメントに出るためには何らかの形で推薦してもらうしかない選手はたくさんいます。次年度のQTまで試合が無いという選手もいます。  
                    
                   
                    夢の無い話かもしれませんが、プロの世界の表舞台以外の部分というのは本当に厳しいものです。  
                      プロとしての資格を持っている時点で、クラブやボールは提供してもらえるということが多いようですが、ウェアに関しては必ずしもそうではないことが多く、時にはトーナメントに出場している選手でさえ、ウェアの提供元が無いという場合もあります。  
                      トッププロとして活躍していても、時にはゴルフに悩む時期もあり、前述のような厳しい状況になってしまうプロももちろんいて、生活のために夢をあきらめざるをえずクラブを置いてしまう方もいます。  
                      プロゴルフ界の現実はそんなものです。  
                      
                    
                   
                     
                       
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                        |   トーナメントに来ている選手は、プロゴルファーと呼ばれる方々の中でもほんの一部にすぎません。  |  
                        
                     
                    
                   
                     しかしゴルフというスポーツの性質上、引退の時期と言われる年齢が 無いので、何歳になっても夢を追い続けることができます。 特にここ数年は、シニアゴルフの世界も盛り上がってきています。  
                      また、次の年こそ!とQTを見据えて練習に励んでいるプロの方々の目は悩みつつも生き生きしている気がします。それはやはり、好きで始めた仕事だからでしょうし、夢がある仕事だからなのではないかと思います。  
                      年齢に関係なくずっと夢を追いかけることのできる仕事。  
                      それもまたプロゴルフの世界です。  
                    
                   
                     プロにとってゴルフは仕事なのです。  
                      そして、見ている人々に夢を与えることも仕事。  
                      魅せることもプロとしての仕事。  
                      どんな状況であっても、トーナメントという場所に立ったなら、 全てのプロゴルファーは輝かなければならないのです。   
                      ギャラリーに囲まれてフェアウェイを歩けばたちまち輝いてしまうもの。 日々の苦労など微塵も感じさせずに颯爽と歩く姿は、本当に素敵です。   
                        
                      夢と現実に大きく開きのある世界だからこそ、頂点がより一層輝いて見えるのかもしれません。  
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